2020.09.30

難易度の高い資金調達の裏側を聞く、財務から見るこれからのベルフェイスとは

ベルフェイスのメンバーを、バックグラウンドと共に紹介する#ベル顔。

今回は、CFO コーポレートグループ ゼネラルマネージャーの土井 裕介(どい ゆうすけ)さんにお話を伺いました。

 

海外進出を期待できる企業で活躍するためにベルフェイスへ

ーーベルフェイスに入社する前までのキャリアについて教えてください。

土井: ベルフェイスは6社目です。新卒で入った1社目の専門商社にて、経理部門として配属されたところからキャリアをスタートしました。2社目はベンチャー企業で、経理や総務を中心に行い、3社目に入社したIT企業で初めてマネジメントをするようになりました。

4社目には大手、5社目にベンチャーを経て、独立起業するか迷っている中で、日本発のサービスで海外にも名を轟かせる可能性を秘めている会社で活躍したいとも考えたところ、ベルフェイスの存在を知り、「このサービスだったら海外に本当に挑戦できるかもしれない」という期待を抱いてジョインしました。

 

成長速度が速いベルフェイスで、組織の基盤となるバックオフィスの体制を作る

ーー現在土井さんが管轄されているコーポレートグループでの取り組みについて教えてください。

土井:ベルフェイスのコーポレートグループは人事機能以外の”バックオフィス業務全般”を行っています。経理、財務、総務、労務、情報システムに法務、8月からセキュリティも加わりました。

ベルフェイスは、成長速度がめちゃくちゃ速くて。私が入社した昨年の4月には50人ほどだった社員数が、9月末時点で、もう300人を越えています。

この成長にあわせてバックオフィス、会社としての管理体制を作っていく必要があります。そのために、”攻めのコーポレートチーム作り”を軸に、人数の増加に前もって対応できている仕組みを作る、皆を支えるバックオフィス体制を作ることに取り組んでいます。

ーー土井さんが心がけている”攻めのコーポレートのチーム作り”について詳しくお聞きしたいです。

土井:成長速度の速いベルフェイスで管理系の業務をこなすためには、専門的な知識だけではなく、先を見据えた体制構築を行う姿勢が必要不可欠です。

そのためには、自ら情報を収集して、間違っているところは修正しながら突き進み、前向きに、そして能動的に進んでいく人達が必要になってきます。

私自身そのようなメンバーでチームを構成すること、また、社員や組織の”これから”を見据えた取り組みに対して起こりうる摩擦を緩和するような潤滑油的な役割を心がけています。

ーーこの成長のスピードを考えると、経理、財務、総務、労務、情報システムそしてセキュリティ、どの面でも課題が沢山ありそうです。

土井:本当にその通りです。様々な面から想定される課題に対して施策を打たなければいけません。

例えば就業規則などの社内ルールに関しては、ルールとして明文化されていないことに対しての問い合わせも社員から多くあります。それに対してのルールやガイドラインをどう作っていくか。

また、bellFaceはまだまだ先進的な部分があるので、情報の取り扱いや個人情報など機密情報の取り扱いについてなど、他社事例もない中でコーポレートグループが切り込み隊長として取り組むべき課題もあります。

会計の分野でも、内部で何が本当に正しい数字なのかを調整して外部にきちんと共有できる形に落とし込む工程が、結構大変だったりします。

▲インタビューはオンラインで行いました

 

ベルフェイスはなぜ難易度の高い投資を受けられたのか? 

ーーここから資金調達のお話を伺えればと思います。今年実施した52億の資金調達プロジェクトは土井さんがご入社された4月から進んでたのでしょうか?

土井:ベルフェイスは、私が入社した昨年の4月からこれまで合計3回の資金調達を行っています。

私の入社時には、第1回目(2019年6月)の前段取りは済んでいました。ただ、実際に契約書作成や条件を交渉するという作業は私の入社後にはじめました。

これには、6月までに資金調達をしていないとこれから成長する上で動きが取りにくくなるかもしれないという背景があり、とても緊張感がありましたね。

今だからこそ言える話ではありますが。

ーー今回全3回という資金調達を達成しましたが、このようにコンスタントに資金調達を受けることは可能なのでしょうか?

土井:”事業がうまくいっていない状況”であれば資金調達というのは難しいです。

しかしベルフェイスの場合だと、今まではMRR(月間定期収益)や売上自体も伸びてきていて着実に成果が出せていたので、必要なところにお金を投じればその分のリターンがあるというストーリーを描くことができました。

ただ、2月の資金調達に関しては、今までやってきたことの延長ではなく、解析機能やアナリティクスなどの新しい機能を組み入れがあったので、”投資に対して売上がきちんと伸びる”ことを理解してもらうのはすごく大変でした。

沢山の投資家に当たらせていただきましたが、何度か交渉で挫折ししたこともありましたね。様々な意見も投資家の皆様からいただきました。

紆余曲折二転三転しながら、代表である中島さんを中心に、カスタマーサクセスや営業の方々にも協力していただき説明したところもあります。

特に、新しい機能への投資というのは、今までの結果から導き出せるわけではないので、”どれだけ新機能に可能性を感じてもらえるか”という部分では相当苦労しましたね。

様々な方の協力なしではその世界観を伝えることは難しかったと思います。 

▲2020年の2月に52億の資金調達を実施しました

ーー土井さんから見てなぜ難易度の高い投資をベルフェイスは最終的に受けられたのでしょうか?

土井: これには4点ポイントがあると思っています。

1点目は、ブラックボックスであった営業の分野を、レコログ機能などを通して解析できるという価値があること。

2点目は、ベルフェイスが今までの事業計画をきちんと達成してきていて、2倍成長を続けることができる組織であること。

3点目は、沢山の投資家と話をする中で疑問を投げかけられた時に、今のGM/マネージャーの方々が与えられた課題に対して前向きに、必死に考え抜いて回答するという真摯さが伝わったこと。

4点目は、我々が作っているプロダクトがα版β版でもきちんと価値を提供することを証明できたこと。

この4点がうまく絡み合い、「ベルフェイスという会社はこれからも成長し続ける」、そして「ベルフェイスに投資することで、互いにwin-winの関係が築ける」ということを投資家の方々に伝えることができたからだと思います

ーーベルフェイスの成長と財務は切っても切り離せない関係ですね。最後に財務の観点から見るベルフェイスの未来についてお聞かせください。

土井:今までは営業の分野を解析するという世界観や、サービスの価値、成長曲線とニーズの広がりという観点で話をしてきて、無事に調達ができたと思っています。

しかし、ベルフェイスにつぎ込んだお金に対するリターンがまだちゃんと公式化できていない部分があるのも事実です。

財務の観点からいくと、ベルフェイスはバックがきちんとしている企業だからこそ、資金をつぎ込むべきだと考えています。だからこそ、何とかして最優先でリターンの公式を導き出し、より多くの投資家から信頼されるような企業にしていくベース作りが必要だと感じていますし、私自身尽力していきたいです。

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