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チームで売上を最大化する国内No.1のオンライン営業システム『bellFace』が常に顧客に価値を提供するためには、システムとして安定稼働が実現されていることが必要不可欠。そして、このサービスの安定稼働を担保するのが、SRE(Site Reliability Engineering)グループです。
今回は、ベルフェイスのインフラ基盤を担うSREグループ プラットフォームチーム インフラユニット リーダーの妹尾さんに、「ベルフェイスを選んだ理由や働く魅力」「インフラの今と目指す姿」を中心に、お話を伺いました。
紆余曲折を経て、インフラエンジニアに
ー まず始めに、これまでの経歴をお伺いさせてください
妹尾:
今は、SREグループでインフラエンジニアとして働いていますが、これまでのキャリアは紆余曲折がありました。
もともとは、情報学科で学生をやった後に、SIerに就職をしたのですが、リーマンショックの影響で転職を余儀なくされました。
ちなみに、2社目はエンジニアリングとまったく関係のない仕事をしていたのですが、昔から手に職をつけたいという考えが強く、前職となる3社目でエンジニアの仕事に戻った背景があります。
ー なるほど、そこでインフラ系の業務に携わられたのでしょうか?
妹尾:
はい。前職では約7年働いていたのですが、うち5年は某金融系企業に常駐して、インフラエンジニアとして働いていました。
いわゆるレガシーな開発環境で仕様もかなり細かく決められていたのですが、金融システムという絶対に落としてはいけないサービスを扱っていたこともあり、この経験は今に活きている部分が大きくありますね。
その後は、レガシー系から一変して、パブリッククラウドを利用したインフラ構築をメインにした業務を行っていました。
インフラエンジニアとして、ベルフェイスの成長に貢献できると感じた
ー そこから、どのような経緯で転職を考えられたのでしょうか?
妹尾:
一番大きかったのは、自社プロダクトを運営している会社で働きたいという意欲が高まったことですかね。
SIerで仕事をしていると、例えば、担当しているプロダクトのインフラは自分たちで見ているが、アプリケーション側は別の会社が担当しているということはよく起こります。
なので、自社プロダクトを扱うことで、サービス全体を考慮した仕事をやりたいと考えたことが転職動機です。
ー なるほど。その中でも、なぜベルフェイスを選ばれたのでしょうか?
妹尾:
転職活動はCOVID-19の影響が大きくなった2020年3月~4月頃からスタートしました。その中で、ベルフェイスの選考も受けたのですが、きっかけはスカウト経由でのカジュアル面談です。
ベルフェイスも含めて、最終的に3社の選考を受けたのですが、ベルフェイスを選んだ理由は大きく2つありました。
プロダクト
COVID-19という状況下において、インサイドセールス分野でNo.1のサービスであったこと。サービスCMを見ていたこともあり、伸びているサービスなのだろうという感覚が持てた。加えて、セールスデータを活用することによる事業展望にも興味があった。
技術
面談で話を聞いた際に、エンタープライズ領域にも進出していく話を聞いて、インフラにおけるセキュリティ周りなど、これまで金融系でインフラを構築してきた経験を通じて、事業に貢献できると感じた。また、インフラの改善余地が大きく、改善していく中で得られる経験が、自分のキャリアにとってプラスになると判断した。
この2つの側面から、最終的にベルフェイスで働くことを決断しました。
サービスを止めないために、インフラの安定稼働を担保する
ー 現在は、どのような業務に従事されているのでしょうか?
妹尾:
現在は、インフラユニットのリーダーとして、『bellFace』のインフラ周りを担当しています。
『bellFace』は顧客が商談を行う際に使われるサービスであるということもあり、インフラの安定稼働を死守することが求められるので、責任はかなり大きいです。
ー もう少し、具体的にどのような業務内容なのかお伺いしたいです
妹尾:
直近だと、AWSのリソース管理をメインに行なっています。運用面の対応を行っているので、かなり泥臭い仕事ですね。笑
具体的な業務は、例えば脆弱性対応を行うなどが挙げられます。今はサービスのインフラとして、AWS EC2の仮想サーバーを利用していますが、利用しているインスタンスは数百を超えます。ここにセキュリティ面における脆弱性が出た場合は、パッチを当てるみたいなことをやっていたりします。
他にも、DNSで管理しているドメインを適切なロードバランサに紐付けるとか、老朽化への対応なども責任範囲として、対応しています。
ー なるほど。SREというよりも保守の側面が直近だと強いのでしょうか?
妹尾:
たしかに、そうですね。前提として、今の『bellFace』のインフラはレガシーな側面も多々あります。なので、SREグループ全体として、SREの実現を目指している状態という表現が適切かもしれません。
しかし、チームの意識として、今あるものを保守するのではなく、今あるものをSREに変えていく意識が強いです。
もちろん、『bellFace』というサービスを止めないことが前提にはなりますが、1~2年でインフラをよりスマートに作り変えていきたいですね。
少しずつだが、着実に。スマートなインフラへの切り替え
ー チームにはどのような人が多いのでしょうか?
妹尾:
インフラを扱っているということもあり、慎重派の人が多いと感じています。これは、サービスを止めてしまったら、影響範囲がかなり大きいことにも由来するのかもしれません。
入社前は、ベンチャーということもあり、もっとガツガツしていると思っていましたが、予想よりも計画的にやっているなという印象ですね。ただ、もちろん、チャレンジはしていきますよ!
ー ちなみに、入社前後でギャップはありますか?
妹尾:
思ったより、レガシーな部分があるなというのが正直な感想ですかね。笑
もちろん、これが悪いというよりも、ベンチャーなのだから、自分でより良いものに作り変えていきたいという想いが強いです。私自身、改善をしていくことが好きですし、求められている以上、やりきりたいです。
ー 直近だと、どのようなことをやりがいとして感じましたか?
妹尾:
最近だと、IaC(Infrastructure as Code)化への対応が挙げられます。これまでは、人為的なコマンド操作を行っていた部分を、自動化できるように切り替えを行っています。
中には、インフラの構築や運用に関わる作業をコード化するアプローチは手間がかかると思う人もいるかもしれません。しかし、工数の削減はもちろん、人為的ミス防ぐことでセキュリティリスクを軽減できるので、IaC化を進めた判断は間違っていない考えています。
また、これは余談ですが、作業の手順書作成を行う手間がなくなったことで、チームメンバーから喜んでもらえたことも素直に嬉しかったです。笑
課題は多いが、改善も見える
ー そのような自動化を少しずつでも進めていくのは大事ですよね
妹尾:
そうですね。先ほどもお話しましたが、金融サービスのインフラを扱う経験が長かったこともあり、自動化はセキュリティへの意識を高めていくことにおいても大事だと考えています。
インフラを扱うのであれば、セキュリティへの意識を持つことは必須です。ここは、これまで培ってきたスキルやノウハウを活かせるので、貢献できているなという達成感もあります。
直近でも、セキュリティに強いメンバーが入社して、セキュリティやIT統制を管轄するチームが立ち上がったこともあり、会社全体としてセキュリティへの意識が高まっていることは嬉しいですね。
ー たしかに、セキュリティへの意識が高まっているなと私も感じます
妹尾:
もちろん、会社として課題は多々ありますが、入社してから改善している部分もあります。個人的には、今のフェーズは会社として一つの分水嶺を迎えているというのが所感です。
そして、このようなフェーズにおいて、各分野に知見のある人が入社してきていることは明るい兆しだと思います!
自分自身が貢献していくという想いも含めて、会社のこれからの未来には期待をしたいですね。
会社の成長を担保する、真のSREを目指して
ー 妹尾さんにとって、ベルフェイスで働くことにはどのような魅力がありますか?
妹尾:
私は、ベルフェイスというプロダクトの伸びしろを信じています。だからこそ、自分にとって成長機会がある環境だと考えています。
スタートアップからエンタープライズ企業に変わっていく中で、その変革を今まさにやれることは大きなチャンスです。このような機会がある会社はそう多くありません。
そして、この過程において、利用するサービスの選定から任せてもらえることに感謝していますし、やりがいも感じます。
あとは、働きやすさや会社としての支援もある環境だと感じています。
ー 具体的には、どこに感じているのでしょうか?
妹尾:
単純に、リモートワークで働けること。そして、キャリア支援制度が整っていることです。特に、キャリア支援制度については、活用している方だと思います。
例えば、私は最近O’Reilly社の技術書籍をよく買うのですが、購入を負担してもらったり、技術に関する有料コンテンツもキャリア支援制度を通じて、受講しています。エンジニアだと半期で15万円まで、年間30万円まで補助が出るので助かっていますね。
会社が自分のキャリア構築に対して、支援してくれるのは大きいと感じます。
ー 最後に、今後の展望をお伺いさせてください
妹尾:
やはり、本当の意味でのSREになりたいと考えています。現時点でも自動化などを推進していますが、まだまだ道半ばです。
なので、自分よりも技術力が高い人や、自分にないのもを持っている方と一緒に仕事をしたいと感じます。あとは、情報発信を積極的にしてくれる人や、イニシアティブを持てる人とも働きたいですね。
これからのベルフェイスの成長を止めないために、インフラ周りを担保していきたいなと思います。
ー 妹尾さん、お忙しいところありがとうございました!