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現在CxO体制に移行を進めるベルフェイスですが、2020年12月1日に新CTO(Chief Technology Officer)として 山口 徹氏の就任が発表されました。その最中で、ベルフェイスは現在、CPO(Chief Product Officer)およびプロダクトマネージャーの採用に注力しています。
今回は、ベルフェイスの代表を務める中島さんに、「CPO採用に注力する理由」「具体的なCPOやプロダクトマネージャー像」「ベルフェイスが提供できること」を中心に、お話を伺いました。
CTO採用に注力した後にCPO採用にフォーカスする理由はどこにある?
ー 今回の取材は中島さんたっての希望ですが、CPO採用にかなり注力されていますよね
中島:
そうですね、たしかに私が今一番フォーカスしているのがCPO採用です。
理由としては、現在、組織をCxO体制に移行していることが大きいです。
各CxOに複数のグループを管掌してもらう形になりますが、これまでベルフェイスに足りなかったのがCTOとCPOの存在でした。
ー CTOに関しては、12月1日付けで山口さんが新しく就任されましたね
中島:
ありがたいことに、DeNAでの専門役員のご経験もある山口さん(通称、zigorouさん)に新CTOとしてジョインいただくことができました。
実は、CPO採用の前に一番注力していたのがCTO採用です。
過去にはCTOを擁立していた時期もありました。しかし、その方には現在『bellFace』の急拡大に耐えうるサービス品質の向上や安定稼働の担保にフォーカスしていただいている影響もあり直近はCTOが不在でしたが、それでもベルフェイスは成長してきました。
ですが、COVID-19によってベルフェイスを取り巻く状況は一変しています。オンラインを通じた営業活動が当たり前となりつつある今だからこそ、中長期的な視点からアーキテクチャを設計し、それを実行できる人がいないと成長が止まると強く感じました。
なので、この半年はCTO採用に注力していましたし、非常に優秀な山口さんにジョインいただけたからこそ、ようやくCPO採用に注力できるようになりました。
ー なるほど。CPO採用にそこまでこだわる理由はどこにあるのでしょうか?
中島:
私が兼任している最後のCxOとしての役割だからです。経営的な観点でいけば、CEOとして全体的な経営に集中できないことの弊害は大きいと考えています。
また、CEOのビジョンがあり、技術に特化したCTOがいて、ビジョンと技術を繋ぐのがCPOです。
ベルフェイスがレベルアップするために必要な最後のピースだからこそ、CPO採用にこだわるべきだと判断しています。
ベルフェイスにおけるCPOとプロダクトマネージャーの役割
ー 中島さんが考える具体的なCPO像はどのようなものなのでしょうか?
中島:
これはベルフェイスに求められるCPOとして回答しますが、単純にプロダクトだけでなく、ビジネス全体の責任を持つ人だと考えています。
CPOには、プロダクトを定義し、顧客にどのような成功をもたらし、さらに会社にどのような利益を生み出すのかマネタイズまで責任を持っていただくことを想定しています。
なので、例えば、プロダクトマネジメントは得意だけど、マーケは誰かに任せたいと考える方は、ベルフェイスのCPOとしてはマッチしないと感じます。
ー いわゆるCMOやCROの役割も担うイメージなのですね
中島:
加えて、必須条件として、顧客に興味を持ち続けられることも挙げられます。高い解像度を持てるように、インタビューやヒアリングなど常に顧客の声を聞くことを喜んでやれる人でないと、ベルフェイスのCPOは難しいのかなと感じます。
ー プロダクトマネージャーチームの立ち上げもミッションに含まれるのでしょうか?
中島:
それはその通りですね。これは意外だと外部の方からもよく言われるのですが、ベルフェイスは300人を超えた今のフェーズにおいて、プロダクトマネージャーが2名しかいない状況ですし、この2名を明確にアサインしたのも2020年4月のことです。
なので、これは魅力でもあり欠点かもしれませんが、プロダクトマネージャーチームが立ち上がったばかりで、プロダクトマネージャーチームを自らチームビルディングをしていくこともミッションに含まれます。
ちなみに、プロダクトマネージャーは最低あと3名はアサインしたいと考えており、合計5名くらいのチームにすることをまずは想定しています。
ー ベルフェイスにおけるプロダクトマネージャーはどう定義されるのでしょうか?
中島:
ベルフェイスにおけるプロダクトマネージャーの定義は、プロダクトを通じて顧客に提供する価値に責任を持つ人です。
プロダクトマネージャーのレイヤーになると、プロダクト開発寄りな人もいれば、プロダクトマーケティングマネージャーやUXリサーチャーのような職能がある人など機能単位に分かれるかと思います。
しかし、プロダクトの成長に必要な要素は多角的です。そこで、ご自身のスキルで解決するだけではなく、要素を満たしてくれるメンバーをアサインすることでプロダクトの成長を担保することが求められると考えています。
ちなみに、現状の課題をあげるとすれば、開発出身のプロダクトマネージャーがいないので、エンジニア目線に立つと開発にバックグラウンドのあるプロダクトマネージャーが増えて欲しいと感じますね。
ー 社内からのアサインは検討されていないのでしょうか?
中島:
社内からのアサインはもちろん考えています。すでにプロジェクトが立ち上がっていて、プロダクトマネージャーの要件を決めて、社内の候補者のリストアップを進めています。
ベルフェイスにおけるプロダクトマネージャー像にマッチしている人であれば、社内外問わずアサインをしたいなと思いますね。
CEO中島が考える、ベルフェイスが提供できる3つの働く価値
ー ベルフェイスでプロダクトマネジメントを行うべき理由はどこにあるのでしょうか?
中島:
私の考えですが、ベルフェイスとしてCPOやプロダクトマネージャーの方に提供できることは3つあると考えています。
まずは、『bellFace』というプロダクトがオンリーワンであるということ。世にあるサービスは多くは類似サービスがあるところからプロダクトを作りますが、電話型『bellFace』はプロダクトアウトで、世に類似サービスがないところから立ち上げています。
プロダクトアウトなサービスを作っている企業は数少ないですが、ベルフェイスはその一つだと考えています。
ー なるほど。プロダクトアウトな企業が少ないのは同意します
中島:
次に、『bellFace』というプロダクトの社会的意義が強いことが挙げられます。徹底してユーザーインタビューを実施したところ、消費者向けやスモールビジネスを行っている事業者さんにとって、最適なツールがないことが見えてきました。
例えば、高齢者の方が顧客となるサービスでは、COVID-19の影響で直接訪問することが難しく、接点を持つ機会を作ることも難しいのが現状です。この課題を解決することには確実に社会的意義があると感じます。
最後に、300名を超えた組織でプロダクトマネージャーチームを作るという希少性の高い経験ができることもポイントだと考えています。
今の状況を例えると、料理を作るのに材料は揃っているけど、料理人がいない、こんなイメージです。プロダクト開発を進めるのに必要なリソースはちゃんとあるので、これを活かしてプロダクト開発を推進いただける方に是非ジョインしていただきたいですね。
ー たしかに、優秀な人がどんどん入社していますね
中島:
ありがたいことに、ベルフェイスには毎月のように優秀なメンバーに入社いただいています。だからこそ、今のベルフェイスに新入社員としてジョインいただければ、エキサイティングな環境に身を置くことができるはずです。
加えて、近い将来グローバルに挑戦をする予定です。だからこそ、プロダクトをよりシンプルにしていたりもします。
特に、アジア圏は電話文化が強いです、だからこそ、日本での実績をもってアジアに進出することは、他社が支社を立ち上げて挑戦するよりも成功確率は高いと信じています。
一緒にカオスを楽しめるCPO/プロダクトマネージャーと働きたい
ー ここまでポジティブな情報が多かったですが、ネガティブな情報もお聞きしたいです
中島:
たしかに、ちゃんと伝えないといけませんね。
まずお伝えしておかなければいけないことは、私のプロダクトに対するこだわりは強いということです。一言一句にこだわりたいですし、細かいディティールにもこだわりたいです。プロダクトに対する解像度も高い自負があります。
おそらく、これは矯正をしても直ることはないと思います。笑 だからこそ、「こうきたか!」と期待を超えていただかないと、プロダクトを任せきれないですし、そういう人に任せたいなという願望があります。なので、私に対してもちゃんと主張できることが求められると思います。
もう一つは、組織が急拡大したフェーズの中で、プロダクトマネージャーの職務範囲が明確ではないカオスさはあります。仕組みを作りたいという人には良いと思いますが、そうでない人にとっては辛い役回りになることが想定されます。
言ってしまえば、ありのままのカオスを楽しめる人でなければいけないのだろうなと感じます。
ー 最後に、CPOやプロダクトマネージャー候補の方に対するメッセージをお願いします!
中島:
改めてになりますが、ベルフェイスはCPOというポジションがジョインすることによる影響が大きい会社だと思います。他社と比較しても、この規模感かつ布陣であり、『bellFace』というプロダクトがある中で、最後のピースがはまることによる進化は想像を超えるものがあると思います。
加えて、プロダクトマネージャーの方にとっても、ある程度の規模感の組織でチームを立ち上げていけることは貴重な経験になるはずです。
もちろん、カオスさはありますし、簡単なことではないと思います。ただ、数年後に「あの頃はこんなことあったよね」と語り合えることを目指して、一緒に頑張ってくれるCPOやプロダクトマネージャーの方にジョインいただきたいですね!
ー 中島さん、お忙しいところありがとうございました!