2023.07.12

男性育休インタビュー 主体性を持つパパの挑戦
〜仕事と育児、育休取得のリアル〜

▼インタビュイー

ベルフェイス株式会社

事業戦略部マーケティングチーム

2020年11月入社:依田さん

 

― 育休はいつから、どれくらい取得しましたか?

 2022年12月5日〜12月31日の、27日間取得しました。金曜日に妻が入院して土曜日に出産だったので、月曜日だけ最後の引き継ぎとかをするために出勤して、火曜日から取らせていただきました。

 

― 育休を取得しようと思ったのはなぜですか?

 なんかもうそういう時代でしょと。妻もそう望んでいて「育休取ってくれるんでしょ?」という感じでしたし、僕自身もそのつもりでした。僕以前に、同じチームで育休を1か月取った男性がいたので、それを見ていた影響も大きかったと思います。

 

― 育休の取得を決めて周りの反応はいかがでしたか?

 女性には「えらい!パパ!」みたいなことを度々言われました(笑)チームのメンバーからはいってらっしゃいと、背中を押してもらった感じですね。社内に育休をとって復帰する方を何人も見ているおかげか、いざ自分の番になったとき本当ありがたかったです。

 

― 育休取得を検討した時期と、取得期間の決め方について教えてください

 お腹の赤ちゃんの性別が分かった頃には、取らなきゃいけないなと思っていた気がします。取得期間は申請期限ギリギリまで悩んでいました。2022年10月に男性育休の法改正があって、男性は1回目の育休が28日以内なら分割という考え方で2回目が取れるんですよ、といった情報を労務の方から聞いて最終決定しましたね。

 

 

― 育休取得はいつ頃打診しましたか?

 安定期に入って、生まれることをチームに共有したタイミングで言いました。詳細は未定だけど生まれたら1か月くらい取りたい、と。なんでも早く言っておいた方がいいですよね。

 

― 男性社員にとって育休取得のハードルや課題について

 1つはやっぱり立場とか、その時抱えているプロジェクトとかですよね。いかに早く自分の上長に相談しておくか、にかかっていると思います。実際、当時の自分の上長も「早く相談してくれてありがとう、時間あるしチームで調整していきましょう」みたいな反応でした。改めて、こういうところでもスピードは大事ですね。

 もう1つはお給料です。取得期間によって違うかもしれませんが、例えば自分みたいに1か月取得した場合、社会保険料が免除になるとはいえ、手取り金額が6割くらいになるのは知っていてもヘビーに感じました。出産・入院費を支払った後ですから、感覚的になおさらですね。貧すれば鈍するので、貯金にはかなり余裕を持っておくことをお勧めします!

 

― 育休取得にあたり、悩みや不安はありましたか?どうやって乗り越えましたか?

 復帰した時に浦島太郎状態になるのは避けたかったので、メールやslackを育休中も見られるように交渉したことが自分にとっては安心につながりました。育児で精一杯なので何かあってもまともに仕事ができるわけではないのですが、少なくとも復帰した時に取り残された状態からスタートすることはないわけですね。

 もちろんこれは、上長はもちろん、労務やCITといったコーポレート部門のサポートがあってのことです。理解して支えてくださったみなさんや体制には感謝しかないですね。

 

― 休んでいる間の仕事はどうされたのですか?

 基本的には早く終わらせておくことを心がけていました。しかし、どうしても誰かにお願いしないといけないこともありますよね。日次・週次で数字を報告しないといけないとか。そういったことはマニュアルを作って、チームメンバーに引き継ぎをお願いしました。あの時助けてくれたメンバーには、本当頭が上がりません。

 

― 実際に育休を取得することで得られた経験や気づきについて

 よく家族と仕事を天秤にかける、、、みたいなことをいったりしますけど、どっちも大事に決まっていますよね。なので、そのバランスを取らせてくれる環境があるって無茶苦茶ありがたいことだなと。背中を押してくれたメンバーにも感謝しかないですね。

 

― もしまたお子さんが生まれたらその時も育休を取得しますか?

 特に何の疑いもなく取得すると思います。仕事やお産の状況によって多少期間は前後するかもしれませんが、基本的には1か月取ろうとすると思いますね。

 

― 育児に参加してどうでしたか?(育休中はどのように過ごしていましたか?)

 すでにお子さんのいる人生の先輩方から「生活が180度変わる」と散々脅されていたのですが(笑)本当にそうでしたね。なので、とにかくミルクを作っておむつを変えて、お風呂に入れて、、、妻も体調万全ではないのでケアして、、、ひたすら「新しい生活スタイル」を作ろうとする、慣れようとする、の毎日でした。

 

 

― 育休について同僚に相談されたらどんなことを伝えますか?

 早めに相談することですね。それに尽きると思います。あとは、自分がいなくてもチームとして仕事を成り立たせるためにどんな努力をするか。わかりやすいマニュアルを作るとか、できることはあると思うのでそういうのを自分から提案すると受け取る側の気持ちも違うよねと。

 

― 育休を取ってみて意識が変わったことはありますか?

 自分が1か月でも職場を離れることがそれなりに不安だったので、丸1年とか離れて復職する女性はどんなに不安だろうと。一生懸命サポートしよう、と、前から思っていたつもりではありますが、真剣に思うようになったのが大きな変化ですかね。やっぱり不安ですよ。仕事から離れるって。

 

― 仕事に復帰した今、育休を振り返ってどんな思いがありますか?

 率直にとってよかったですね。プラスしかなかったんじゃないでしょうか。

 

― 家庭と仕事の両立についてのアドバイスや工夫

 子育ても仕事と思った方がいいということですね。義務という意味では。副業じゃなくて複業だと。

 共働きだったり専業主婦だったり、いろんなご家庭のあり方があると思うんですけど、いずれにしても「手伝う」くらいのスタンスでいると良くない気がします。

 もうそういう時代じゃないっていうのもありますが、気持ちだけは主役でいないと。どっちかに頼りっきりになったりいわゆるワンオペが続いたりすると、それだけで負担がどっとのしかかってくるのが子育てだと思うので。

 

― 今後育休を取得する予定の男性社員へのアドバイスやエールについて

 不安を解決できる手段はあるので、まずは相談してみること、、、ですかね。

 あとどうにもならないこともあるかと思いますが、少なくとも僕は環境(会社)やメンバーに心から感謝したので、普段から信頼関係を作っておくのもとても大切なことだと思います!

 

 

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